Chet Baker Sings |Chet Baker
Chet Baker SingsChet Baker
Pacific Jazz
発売日 1998-01-27
チェット・ベイカーの代表作として多くの人が真っ先にあげるのが本作。トランペッターだったチェットが歌うようになったのは50年代はじめのこと。そして歌手としての名声を確立したのが本作だった。 ???曲はおなじみのスタンダードばかり。しかしチェットが歌うと、そこに独特の世界が広がり、聴く者はついついその世界に引き込まれてしまう。そういう意味では、チェットの歌と演奏には麻薬的な魅力が潜んでいる。ジャズ・ヴォーカルにありがちな大胆なフェイクは行なわず、メロディをストレートに歌い上げるスタイルはいたってシンプル、それでいて味わい深い。まるで耳元で囁くようなソフトな感触の歌声はチェットの専売特許といっていい。いまでは笑い話だが、当時チェットの歌を聴いた人は、女性が歌っていると誤解したりしたものだ。中性的と形容されるアンニュイな歌声、その歌声とリリカルなトランペットのハーモニーが絶妙だ。チェット・ベイカーを聴くなら、なにはさておき本作から。(市川正二) 不良がセクシーだった頃のおはなし 2006-08-30 元々は隠し芸のようなものだった「Chet Baker Sings」ですが、もう、こっちが表芸だっていう人も多いです。
一時は帝王マイルスをも凌ぐ人気を誇った彼の本業はペットであり、歌も滅茶苦茶うまいというわけでもないのですが
その、空中にぽーんと無軌道に放られる声はもの凄くセクシーでチャーミング。
いわゆる中性的というよりは、白人の若い男性がちょっとすねているような子供っぽい感じを受けます。
その数奇な人生と、悲劇的な最期でも知られる彼ですが、中性的な声ということですが
彼のそんな人間性まで滲み出すような、ちょっとやんちゃですねているような子供っぽい感じも受けます。
そんな彼の声が、ジョアン・ジルベルトによってボサノバ誕生のヒントとなった、とも言われています。
とにかく色々と楽しめる内容です。

